サクラマス放流は生態系を破壊?

サクラマスと聞くとあまり馴染みがないように感じますが実はマスとサケには生物学的に明確な区分はありません。つまり同じ種類=salmonです。

ではなぜ「サケ」「マス」という異なる名前になったのでしょうか?

❶一般的にサケは秋に水揚げされることが多いのに対して、サクラマスの水揚げの時期は春という違いがあります。この捕れる時期の違いで名前が分かれています。

➋サクラマスは、サケと比較して身に含まれる油の量が多いようです。そのために敢えて違う呼び名にしています。

➌また日本では、サケは海で獲れる大きなもの、マスは淡水で獲れる小さなもの、という大雑把な分け方になっています。種類がよくわからないうちに名前を付けたため、あいまいになってしまったようです。

サクラマスの漁獲量は北海道が7割以上を占めていますが、その北海道の河川ではサケ・マス類の捕獲は年間を通して一切禁止。ということはサクラマスは海で獲られているわけですが、海にいるのはサケのはず(笑)。うまく説明がつきません。

サクラマス:wikipediaより引用
サクラマスは、サケ目サケ科に属する魚。ヤマメはサクラマスの河川残留型(陸封型)に対する呼称である。太平洋北西部を中心に分布するが、北から順に、オホーツク海沿岸から朝鮮半島・北日本まで分布する。いくつかの亜種が知られ琵琶湖のビワマス、南日本・西日本のサツキマス(河川残留型:アマゴ)などがいる。名前は北海道庁によって命名され、産卵期の婚姻色が由来となっていると言う説や桜の開花時期に遡上するからなどがある。

あれれ?ヤマメやビワマス、アマゴもサクラマス!ますます意味不明になってきました(笑)。

【ラジオニュースを聴いてみる】

A team of researchers from Japan and the United States says releasing too many young salmon into rivers reduces fish populations.

日本とアメリカの研究者のチームが、サケの稚魚を川に放流しすぎると魚の数が減少すると言 っている。

総じて「サーモン」としましょう。鮨屋での表記もキングサーモンからニジマスまで何でもサーモンでOKですから。お値段がバラバラなのはこれが理由。特に「サケ」と記載している場合は秋に獲れた白サケを指すようでお値段は高めの設定です。私の場合、どのサーモンかわからずお値段が高めの時は注文を避けます。

もう一つ雑学を。サケは本来、白身の魚とのこと。身のピンク色はアスタキサンチンというカロチノイド系色素によるものです。アスタキサンチンは甲殻類などに多く含まれており、甲殻類のプランクトンを食べることで蓄積され、身が赤っぽくなります。養殖の場合、身をよりきれいに見せるために餌に色素を加えている場合もあります。

最後にニュースに関連して。サーモンは食欲旺盛な肉食魚です。当然、川に棲む在来魚を食べまくるでしょう。放流しすぎると生態系破壊…。なるほどですね。漁師の皆さん、ご注意を(笑)。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次の記事

外反母趾改善に挑戦中