議員定数と男女比に思うこと

我が国には国、都道府県、市町村…議員と肩書のつく人が33,000人ほどおられるそうです。自衛官は14万8,000人、警察官は28万6,000人。コンビニは全国に6万店、郵便局が2万4,000局…。なかなかピンとくる数字が見つかりませんでしたが、あっ見つけた!横浜スタジアムの客席数が32,170席。議員さんでちょうど満席!まあまあ多い印象ですね。

その議員さんの数、多すぎるという議論がありますが、その背景は1つではないようです。例えば地方には議員数が定数に満たない議会があり、案件によっては決議できないこともあってできれば定数を減らしたいそうです。これは「なり手」がないケースで議員という職業に旨味がないことが理由に挙げられます。一方では小さな市町村なのに大勢に議員がいてた多額の報酬を受け取りながらほとんど既得権化していて選挙戦は穏やか…。定数削減って何のこと?いうところも。

私は、公に尽くす心意気を持った優秀な人が議員になるのが望ましいと考える立場で、そのためには議員さんには職に打ち込めるだけの2つの報酬、名誉と金、を十分に用意すべきという考えを持っています。そうなると予算は限られていますから自ずと人数を減らすべきという答えになります。

また「優秀な人材」はそう多くいるわけではないので定員が多いほど適性のない人が議員に紛れ込む可能性が高まります。実はこれが最大の無駄なのでやはり議員数は絞るべきという答えになります。

残念ながら現状の議員はいたずらに議席が多く、ごく一部を除いて名誉も金も不十分な「人気のない」職業になっている気がします。人材も豊富とは言えません。あくまで個人的な感覚ですが…。

さて今週は議員定数における女性比率のニュースが題材でした。私は議員の男女比に意味があるとは思えませんのでこのニュース自体への関心は低いです。比率よりも「議員業は女性にとって魅力的な職業なのか」「女性は議員業に適しているのか」ということに関心があります。

私は「議員業は大変!」と思っています。議員は有権者(特に支持者)の代理人ですから男性議員であっても女性議員であっても有権者への公約に従って動くのが原則です。個人の意見はあと回し。そこが公人たる所以でしょう。そして有権者の声を政治に反映させられるかどうかは議員の性別ではなく手腕にかかっています。この手腕の中に権謀術数、夜討ち朝駆け、あの手この手、対話力・スピーチ力までも求められる議員業はそう簡単に務まるものではないというのが私の見立てです。

今週のニュースを聴いて、そんな激務の議員業に就いている女性が大勢おられることに驚いています。時代は動いているのですね。

誤解のないように付け加えておきますが、私は女性議員大歓迎派です。そしてより多くの優秀な女性が議員として活躍できるよう、議員全体の待遇改善を求める立場です。そして、できれば女性がトップに返り咲く国になって欲しいなあと思っています。これが実現すればいつ以来ですか?持統天皇以来?あかん、歴史に疎い…。

さてこれから我が国はどうなっていくのか、なんだかドキドキワクワクしますね。そんな感じです。

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