木造高層ビル、日本中で建設進む
我が国の高度な建築技術と森林資源があってこその建築物。これからもアイデアいっぱいの建物を次々と生み出して、私も含めて人々をあっと驚かせて欲しいですね。
木造高層ビルに必要なのは何より「強度」のある木材を作る技術です。そしてこの木材を骨組みを使った際の「耐震」の技術。最後に「耐火」の技術です。求められるハードルの高さは相当なものと推察します。
さらに、木材と木材をつなぎ合わせる日本の伝統技術も駆使されているとかで、もう素晴らしいの一言。
外観も木材の露出を大きくすることで木の持つ温かみが表現されていて市街地のランドマークとしての役割も担ってくれそうです。きっと内観も木をふんだんに露出したナチュラルな感じなのでしょう。ちょっと憧れますね。
【ラジオニュースを聴いてみる】
日本各地で木造の高層ビルの建設が増えている。
Construction of multistory wooden buildings is on the rise across Japan.
CO2の削減に関しても意識の高さを感じます。が、40%カットに関しては参考程度に見ておきたいと思います。それよりも木材が建設資材として見直されることで、わが国の林業が魅力的な仕事として復活することの方に期待したいと思います。木が高値で取引されれば高齢化が進む林業に若い人たちが参入し活性化するでしょう。成長した木が伐採され、その後に新しい木が植えられることで美しい山並みのサイクルが復活するでしょう。最新の機器を使った伐採やドローンによる木材の運搬、AIを使った森林管理など、林業にも新しいテクノロジーが導入されて3K産業でなくなるかもしれません。
山に手が入れば現代病である「花粉症」の削減にも期待できるという側面もあります。花粉症の人に聴くと、それはまあ本当に大変みたいですから…。
乳製品の輸入を増やし国産の酪農家を廃業に追い込むなど、輸入依存度を高める政策に辟易としている今日この頃ですが、自前の技術と資源を活用しようというこの動きにはおおいに期待したいと思います。こういうのを真の「循環型」というのだと思います。
間違っても輸入木材でまかなう、木を伐採した後の土地に太陽光パネルを敷き詰める…などの本末転倒なことにならないように願うばかりです。