9月も後半というのに相変わらずの暑さ。最高気温35度とはいったいどういうこと!理解に苦しむ毎日が続いています。私は日曜日に陸上の試合に参加したんですが、もう暑くて頭がぼーっとして走るどころではありませんでした。結局、4レースのうち2レース棄権。走っていたらきっと倒れてました。家に帰ってからもぼーっとしたままで軽い熱中症=heat strokeだったのかもしれません。この異常な暑さ、そろそろ勘弁してほしいものです。

さて、今週はあるジャーナリストが発した「劣等民族=inferior race」発言が話題になっていますね。

【17日 日刊スポーツ】
元新潟県知事で立憲民主党の米山隆一衆院議員(56)や、無所属の松原仁衆院議員(68)らが、17日までにSNS上で話題となった「劣等民族」というワードに対し、不快感を表明=express discomfort。「劣等民族」の拡散は、ジャーナリスト青木理氏の発言が発端とみられている。

青木氏は、12日に配信され政治メディアのYouTubeチャンネル「ポリタスTV」で津田大介氏と対談。冒頭で津田氏が「人々はなぜ自民党に入れ続けるのか?」という講演を予定していることを告げると、青木氏が「よくこんなテーマで…。一言で終わりそうじゃない。『劣等民族』だからって」と感想をもらし、津田氏も笑って応じた上で、「単純な話ではなくて、いろいろなのがあるんじゃないか」と深堀りする趣旨を説明していた。  

この発言が拡散されると、米山氏がリアクション。「私は立憲民主党ですが、それで良いという事ではないけれど、一定の人が自民党に投票する理由は分かります。それは決して『劣等民族』だからではなく、我々は正々堂々その理由に打ち勝とうとしています。『劣等民族』などと言う考え方は何であれ極めて差別的で、決してリベラルな在り様ではありません」と私見を述べた。  

続く投稿でも「本来のリベラルは、自分の民族に対しても『劣等民族』なんて言葉を使いませんし、そんな事を考えもしません。と言いますか、『劣等民族』なんていう人は、一体全体自分は何なのか、幾ら自分を含む多数派相手とはいえ、それは余りに差別的だと思わないものなのかと思います」とつづった。  

松原氏も「文脈にかかわらず『劣等民族』という表現そのものが不愉快です」と投稿した。

以上、引用。

みなさんはこの「劣等民族」という表現についてどう感じますか?

かつてナチスは「ユダヤ人は劣等民族だ」という理由で大虐殺を行いましたが、この言葉からそんな悲惨な歴史を思い出しました。劣等民族が存在するということは、このジャーナリストには対極にある「優等民族=superior race」が存在しています。彼自身は優等民族を自負しているのでしょうね。日本人を劣等民族と呼ぶというということは彼は日本人ではないのかも知れません。

それにしても日本人に対するひどい差別意識を感じる発言ですね。テレビに出てコメントなどをしている方とのことですが、彼を起用しているテレビ局もよく平気でいられるものです。

さて、今週のLCTで「旧優生保護法」を取り上げていますが、この問題も根っこは優性と劣性との差別に起因しています。この「人に優劣をつける」という発想の恐ろしいところは「劣る側を根絶やしにしても良い」というところに行きつく点です。この考えに拠ると劣る人を殺すことも、巧みに子孫を絶つことも良しとされます。旧優生保護法が抱える問題は後者の「根絶やし=eradication」ですね。今よりもずっと科学が未熟な時代に作られた法律ですが、そもそも何が優で何が劣なのか、それを誰が決めたのか…。とにかくひどい法律でした。

話は変わりますが最近、家柄、職業、経済力などを根拠に「自分は選ばれた人間だ」そして「特別待遇を受けるべきだ」と思っている人が増えているように思います。世襲、議員、金と地盤…。一部の国会議員に代表されるような、間違った「選民意識=elitism」が世間にはびこっています。

私は亡くなった祖母から「あなたはお天道様から特別な力を与えられて生まれてきた選ばれた人やから、お天道様に代わってその力で人のためになることをせんなあかんで。その力を自分のために使ったらろくでもない人=useless peopleになってしまうで」と教えられました。実はこれは特別な教えではなくて、選民意識についての日本の伝統的な価値観を伝えてくれたのでした。あれから数十年、いまだ至らぬところばかりの私ですが、祖母の教えを肝に銘じてこれからも歩んでいきたいと思っています。

さあ、今週も家族のため、会社の仲間のため、お客様のため、社会のために頑張って働いてまいりましょう。暑さに負けてなんていられません!!仕事場は冷房がよく効いてるけれど…

投稿者プロフィール

いちぜんや
茅ケ崎方式英語のスクールを経営して27年になります。講師ではなくブログやニュースレターを書き、学習者さんや先生のフォローする役割です。趣味はラグビーと陸上トラック競技。59歳の今も週末は試合に出ています。家族は、ヨガとテニス好きの妻・推し活に夢中の娘・2匹の犬。大阪市在住。

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