梅雨はすっかりどこかへ行ってしまいましたね。日差しも気温ももう真夏。散歩道のアジサイたちは散る前にすっかりしぼんでしまいました。こんなことは大阪に越してきて初めてです。どうやら長く暑い夏になりそうです。

さて、先週と今週は夏期のスタート前の日程調整のためにクラスはすべてお休みしています。この2週間のお休みの前半を利用して還暦祝いを兼ねて鹿児島県の屋久島と知覧に行ってきました。

伊丹空港から空路で約1時間半の鹿児島空港は、県北部に広がるラス台地にあります。北には霧島山、南には鹿児島市を臨む桜島という元気な火山たちに囲まれたロケーション。今回はリムジンバスで南に向かいました。空港と鹿児島市中心部は30キロと離れており、台地から平地へと下っていく約1時間の道程では車窓から関西では見られないような地形の変化を楽しむことができました。

ところで現地に行って初めて知ったのですが、6月下旬のこの時期、鹿児島観光の「ワーストシーズン」なのだそうです。例年なら梅雨明け前の大雨が続き、外に出るのも大変なのだとか。

ご多聞に漏れず鹿児島市内は雨。晴れた日には間近に見える桜島はすっぽりと雲に覆われて見ることができません。ああ、残念。何とも前途多難な旅を思わせるスタートでした。旅行前にきちんと調べておけばよかったと反省することしきり…。編集後記に続く。

雨。そんなことに動揺するあをいさんと私ではありません。バスを降りるや否や、桜島がみえる(らしい)カフェに突撃してまずはビールで乾杯!つまみに頼んだ鹿児島牛のローストと近海で獲れたエビの唐揚げが予想以上に美味しくて感激!

そうこうしているうちに(ただの酔っ払いになる寸前でしたが)、雨が小降りになり桜島が姿を現しました。超ラッキーです。あをいさんの「私の日頃の行いが云々…」的な能書きをスルーして桜島を背景にとにかく記念撮影。ほっと一安心。その後、雨がやんで日差しも出てきたので埠頭まで散歩してまたまた記念撮影。

鹿児島市から最初の目的地である屋久島までは高速艇で約2時間。進行方向左側の席に陣取り、すっかり雨も止んで晴れ間がのぞく中、景色を眺めながらの船旅です。

鹿児島湾を抜けるまでの最初の1時間は大隅半島、外海に出るとはるか遠くの種子島を臨むことになります。しばらくすると種子島の手前にやや色濃い平坦な島が見えてきます。これが以前にクラスで扱った「馬毛島」です。覚えておられますか?

2019年、着陸訓練用に馬毛島購入が決まったニュース
2022年、訓練場建設工事着手のニュース

現在、この工事のための人手や資材の運搬拠点になっている種子島が空前の好景気だそうです。「コンクリートからヒトへ」の掛け声とともに不景気に突入した日本経済ですが、景気回復に向けて公共工事も捨てたものではありません。

さあ、いよいよ屋久島に上陸!この島の特徴はと言うと、①今から1400万年前にマントルの活動によって花崗岩が隆起してできた「岩の塊」、②周囲130キロの島に標高ゼロメートル(亜熱帯)から2000メートル(亜寒帯)が存在する、③年間降水量が全国1位の4600mm、山間部は10,000mmに達する、④やせた土地、気温差、雨量などにより独特の自然環境ができあがっている、と言った感じでしょうか。そんなこともあり島の大半は国立公園、また島の20%が日本で最初の世界自然遺産に指定されています。人口は13,000人ほど。

また北半球最大の「ウミガメの産卵地」としても有名。6月下旬のこの時期、毎夜、数十頭のウミガメが産卵のために砂浜に上がっています。どうやら、気温と雨量に加えて花崗岩が砕けてできた軽くて粗い砂が良いようです。天敵も不在(ヒト以外)。

この魅力あふれる屋久島をわずか2日間ですが満喫してきました。

1日目:午前。白水雲水狭をトレッキング。散歩程度のつもりが本格的で驚く!

1日目:午後。一湊、元浦海岸でシュノーケリング。お笑い芸人はだしのガイドさんのトークとウミガメに遭遇!

1日目:夕食。名物「トビウオの唐揚げ」。何とも言えず…。

2日目:終日。タクシーで島内観光。屋久ザル、屋久シカに遭遇。様々な滝が見もの!※写真は「大川の滝」

2日目:夕食。地元の店で地魚を楽しむ。2軒目ではイングランドから旅行で来られた3人家族をナンパ!意外でしょ、私たち英語が話せるんです(笑)。

そんな感じです。次回は特攻の町「知覧」について書きたいと思います。乞うご期待!

投稿者プロフィール

いちぜんや
いちぜんや
茅ケ崎方式英語のスクールを経営して27年になります。講師ではなくブログやニュースレターを書き、学習者さんや先生のフォローする役割です。趣味はラグビーと陸上トラック競技。59歳の今も週末は試合に出ています。家族は、ヨガとテニス好きの妻・推し活に夢中の娘・2匹の犬。大阪市在住。

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